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仁義なきワンコ

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第二関節まで入ったもよう
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おとこ教室

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大きめの子

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ダイエットなんかしたらさらにおもくなってしまいそう

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SAKO‘Sキッチン

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なんだ魔法少年かと思ったらプロレスラーか

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2個はほしいぞ~


DIAMOND

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色んな気持ちが交錯する様はむしろダイヤモンドだなあと…


IS MY HEART

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MY SOMG(頂き物)

タツミさんが以前出したYOUR SONGという
佐和ヶ原本の後日譚を左近サイドで書いて下さいました
本当にありがとうございました~~!




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アイツの手紙が届いてから五日が経った。

 恨みがましく何度もその名前を叫びながら、無我夢中で過酷な鍛練をしていた三成様も、
なんとかいつもの落ち着きを取り戻しつつあった。
けれどそれでもまだ、三成様は今まで以上に食事をとらないし、
夜もろくに休まず勉強や鍛練に没頭している。
 あのとき、気高く強かに見えた三成様の背中が、日に日に脆くなっている気がした。

「何度も言わせるな、左近。食事など必要ない」

 刺々しい口調で振り向きもせずに応えた三成様は、その苛立ちを表すかのように
大きな音をたてて書物の頁を捲った。 
 ここ数日くり返している不毛なやり取りに、俺は込み上げてきた溜め息を噛みころす。
温かいうちにと運んできた御膳は、四半刻経った今ではもうすっかり冷めてしまった。
 不機嫌な三成様を宥めすかす得策なんて、傾げた頭でいくら思考を巡らせても俺にはちっとも考えつかない。
情けないのと同時に悔しくて、俺はめげずに三成様の方へと御膳を寄せた。

「でもさぁ三成様、食べなきゃ身体が保ちませんよ? 昨日だって全然――」
「貴様の耳殻は飾りか? これ以上の愚案は許可しない! 即刻退去しろ!」
「……っ」

 大人しく反論を飲み込んで頷きつつ、俺は上目にちらりと三成様の背中を見つめた。
燭台の小さな炎が深い影を落とすその背中は、やっぱり前よりもずっと細く儚くて、
まるで幻のように消えてしまいそうだった。

「ねえ、三成様。今少しだけ、俺の話しを聞いてください」

 遮られるのを覚悟して話してみたけれど、三成様は何も言わずに分厚い書物と向かい合っている。
俺の言葉を聞いているのか、はたまた無視を決め込んでいるのか、
微動だにしない後ろ姿だけでは分からない。それでも俺は、膝に置いた握り拳に
ぐっと力を篭めて再び口を開いた。

「知り合いにね、太陽みたいな男がいたんです。
ソイツは底なしに優しいから、一本の綺麗な大輪よりも、たくさんの小さな花を照らしたんです。
太陽がいなけりゃ、いくら大きい花でも萎れちまう……そんなことくらい、アイツ自身も
分かっていたはずなのに。溢れた涙は雨で誤魔化して、自分は平気だって笑うんです。
とんだイカサマ野郎ですよ」

「…………」

「俺はね、三成様。正直アイツが羨ましかったんです。強くて、優しくて、慕われててさ。
すっげー悔しいけど、憧れてたんですよ。俺はまだ未熟で、アイツみたいにはなれないけど、
その大きな花が枯れないように水をあげる男になりたいんです」

 情けなくも滲んだ視界を拭って顔を上げれば、こちらを振り返っていた三成様と目が合った。
何も言わずにじっと俺を見る三成様の表情は、いつもの気難しいそれではなく、
驚きと戸惑いを色濃く浮かべている。

「お願いです、三成様。ちゃんと食べて、きちんと休んで、しっかり生きてください! 
アンタが居なくなったら、俺の希望も、未来も、全部消えちまうんだよっ……!
俺には、アンタだけなんだ!」

胸に溜まった不安を一気にまくし立てれば、眉を顰めた三成様は俺から顔を背けた。
重苦しい沈黙がずっしりと肩に押し掛かってくる。
それでも俺は、片時も目を背けずに三成様の横顔を見つめた。

「……、……痴れ者が」

 暫くの沈黙のあと、三成様は嘲笑混じりに呟いた。
長い前髪に隠れていたけれど、三成様の白い頬はほんの少しだけ赤らんで、
薄い唇は微かに笑みを零していた。

「寄越せ」
「え? あ、はい、どうぞ」

 顔を上げた三成様は御膳を引き寄せると、茶碗を手にしてご飯を口へと運んだ。
仏頂面のまま黙々と食べる姿がなんだか可愛くて、強張っていた俺の顔もいつの間にか緩んでいた。

「えっへへ。三成様、美味しいっしょ?」
「悪くない」
「あ、お豆と菜っ葉もしっかり食べてくださいね。好き嫌いしたらダメですよ」
「煩い」
「ひっで~! こんなに心配してるのに」
「知るか」



 眩しいほど晴れたあの日、子供のように小指を絡ませて、俺はアイツと約束をした。
その時のアイツの笑顔や穏やかな声は、今でもはっきりと憶えている。
三成様を見つめるときの、寂しそうな瞳の色も。
 俺は死ぬまで絶対に、三成様のお傍を離れない。
それはアイツと交わした約束だけじゃない。
俺が左近を名乗ったあの時から、すでに心に決めていたことだ。

「俺がいますからね」
「……?」

 小首を傾げる三成様に、俺はアイツに負けないくらいの笑顔を返した。

MY SOMG

タツミさんから頂いたものに私が家康サイドで追いました
家康と左近は共鳴できる部分をたくさん持ってると思います




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土地が変わればこうも天気も人も違うのかと驚いた。あれから何日起っただろう。
めまぐるしい環境の変化をなんとか凌いだ。
離反後も慕ってくれる者達への配慮、ひとりものもいれば嫁や子、
家族のいる皆への生活の安泰、まずそれらが最優先事項だった。

見つけたのは小さな廃城。
暗く淀んだ空気、水はけの悪い土、城内は永く無人だったのだろう荒れぶりに、
手入れのされていない庭園は草も伸び切り、近くに住む動物達の寝ぐらに
なっているのか所々に糞が落ちていた。

前の城主は骨董が好きだったのかもしれない。
由緒あり気な品々の揃った部屋もあった。
それも昔の話で今は盗賊にでもあったかのような破壊のあとに見る影もない。
不思議と井戸が見当たらなかった。近くに川すらない。潰された瓦礫の山ならあちこちにあったが。


まず水をひかねばならないな


そんな事を自分で考えるのも面白かった。
ここを根城にするのを誰もが不安がった。
誰も知らない所の方がいいだろうとにこやかに笑えば
更に不安がる部下達を見ても家康の胸に一切の心配はなかった。
今の自分にぴったりだと思った。
誰も自分を知らない場所がよかった。
でなければ意味がないと思った。
自分の国を作るのに過去は要らない。
それよりもおのが国を作る興奮の方がずっと勝った。
人と人との絆。やり方は違えど豊臣とて同じ心があったのではないかと
天井にポッカリと開いた穴を見上げながら思った。
ここに1人いるから思うのかもしれない。
今となってはもうわからない話だ。


ワシにこんな野望があったとはなぁ…


鼠がいるのかばたばたとうるさい。
人が少ないから賑やかでいいなと思った。
1畳ばかり整えた寝床を背に家康は自分で自分に驚いていた。
嘆く気はさらさらないがたまにボンヤリとしてしまう。
考えている事がわかったのか忠勝が少し微笑んだ。
照れ隠しに今宵の月の美しさを語った。
天井のあちこちが雨風に腐れ、吹き抜けとなり天井の瓦が落ち、
そこから月の光が漏れていたのだ。
今夜は少し曇っている。穏やかな月の光が城内のあちこちを差した。
黙って聞いてる忠勝を尻目にひとりの男を思い出した。
今頃きっと般若のごとく怒り狂っているだろうその顔は見慣れたものだった。
容易に思い出せた。あれはよく怒る男だった。

いつだったか、飯を食わんと死ぬぞと軽く話しかけた。
虫の居どころが悪かったのか烈火の如く顔を釣り上げ、
たかだか飯を食わんくらいで死ぬならとっとと死ねと罵られた。
それでも自分の軽口を許す三成が家康は心地よかった。

三成は城内でたまに人を斬った。
敵でもなんでもない、味方だが、おのが心にあるものを少しでも侮辱すれば
三成は容易にそのいつも携える刀でふたつにした。目上だろうが目下だろうが関係がなかった。
多少のお咎めはあったとしても許されたのは太閤の寵愛を受けていたからだろう。
なにがあろうと動じない一国の主、そして父とも言うべき存在としての
威厳と誉れと愛情が三成には向けられていた。


何故ワシは切られなかったのだろう


三成への軽口とも暴言ともとれる言葉を吐いた事は数限りない。
その度にたまに反論し、たまに呆れ、たまに真っ直ぐと見つめ返してきた。


斬ればよかったのに


馬鹿げた考えにかぶりを振る。
あの左近という若者が頭にちらついた。
あれは切られないとすぐにわかった。
あの子供じみた約束を必ず守ってくれるだろう。
あの若者は必ずや三成を支え守ってくれるだろう。
未だに感傷が抜けない己がおかしかった。
ふと気づけば曇った空がいつの間にか晴れ、まん丸な月が姿を見せた。


ワシを照らすのはいつだってお前なんだな


見つめ返された目にはいつだって曇りは一点もなかった。
家康は遠くある月を手に入れるかのように空を掴んだ。

いつか会う時がくるだろう
いつか成さねばならない時がくるだろう


その時、彼は美しく輝き、咲き誇っているに違いないと家康は想った。


今宵の月のように


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